こんにちは。
ブログ更新を担当する、Kです。
突然ですが皆さん、現存する(制作年代が明確な)世界最古の印刷物をご存知ですか?
中学校か高校の授業で習った方も多いはずですが、
なかなかピンとこないものですよね。
正解は、世界遺産法隆寺に保存されている「百万塔陀羅尼」です。
印刷会社に働き始めたOLとして行くしかない!と思い、
趣味の御朱印めぐりも兼ねて見に行ってまいりました。
こちらが、その有名な百万塔陀羅尼です。
<国立国会図書館ウェブサイトより>
<国立国会図書館ウェブサイトより>
「へぇ・・・うん。なんか古そうなのはわかるけど・・・
でも、そもそも百万塔陀羅尼とは何なの??」
少し歴史のお話をさせていただきます。
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百万塔陀羅尼が作られたのは、約1200年前の奈良時代です。
764年、太政大臣というとても高い位にいた藤原仲麻呂が
天皇から政権を奪い取ろうとした反乱(藤原仲麻呂の乱)をおこしました。
この反乱は失敗に終わるのですが、その後に天皇となった称徳天皇が、
戦死した兵士たちを弔い、二度と反乱が起きないようにという願いを込めて
木の塔を百万個作らせ、その中にお経を印刷した紙(陀羅尼)を1つ1つ詰めさせました。
これが「百万塔陀羅尼」です。
当時、今のように優れた印刷機などもちろん無く、
職人さんたちは気の遠くなるような作業をされていたことでしょう。
木版であったのか銅版であったのかは明らかにはなってないそうです。
これら「百万塔陀羅尼」は、近隣のお寺に配られましたが、
今でも残っているのは、法隆寺にある約4万基のみになってしまいました。
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約1200年前から印刷という技術は伝えられ、改良に改良を重ね、発展してきました。
身の回りにあって当たり前だと思う印刷物も
このような歴史をたどってきたかと思うと、感慨深いものがありますね。
大変お勉強になりました。
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