坂井印刷所のブログをご覧の皆さま、
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のご厚情にあずかり、心より御礼申し上げます。
本年もご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
弊社は2017年12月30日(土)よりお正月休暇に入っておりましたが、
2018年1月5日(金)より営業を再開しました。
今日は、年明けのブログ更新ということで、
弊社がお得意先さまや関係各社さまにお送りさせていただいた
年賀状についての記事を書かせていただこうと思います!
実は、今回の年賀状には秘密が隠されています・・・乞うご期待!です!
弊社はかねてより、美術印刷を得意としており、
今回の年賀状は、葛飾北斎が作成した『冨嶽三十六景』の中の甲州犬目峠を
その美術印刷で再現したものです。
美術印刷とは、基本的には絵画や写真などを高い再現性で印刷する方法です。
しかし浮世絵は、摺師によって色の解釈を変えることが認められています。
今回の年賀状で使用した紙は、
リンテック株式会社様の『ニュアージュCoC』です。
オフセット印刷や孔版印刷などの印刷方法に加え、
インクジェット、オンデマンド印刷などにも対応します。
美術印刷に最適なオフセットのフルカラー印刷は、
AMスクリーンかFMスクリーンで行われます。
AMスクリーンとは、網点の大小で濃淡を表現し、
FMスクリーンとは、小さな網点の密度で濃淡を表現する方法です。
AMスクリーンは、扱いやすさから広範囲の印刷物に適しておりますが
網点を重ねて印刷するため、
印刷物によっては色が濁って見えてしまう場合があります。
FMスクリーンは、高度な印刷でコントロールが難しいのですが、
網点の重なりが少なく、鮮やかな色を出すことができます。
今回の年賀状は、FMスクリーンを採用しております。
本来、『富嶽三十六景』は9色の特色で木版印刷で増産されていました。
坂井の挑戦として、4色の基準色でそれを再現するにあたり、
AMスクリーンでは網点が重なるところが多くなりため濁ってしまいます。
濁りを解消するには、FMスクリーンが最適でしたのでこちらを採用しました。
坂井印刷所では、印刷物自体の適正やお得意先さまのご希望により、
AMスクリーンやFMスクリーンを使い分けて印刷しております。
これが坂井が誇る美術印刷、『Sakai Art Print』です。
私も印刷立ち合いに参加させていただきましたが、
とても繊細な色調整が行われておりました。
こんな細かい作業ができる印刷のプロ、かっこいいです!
そして!ここからが年賀状に隠された秘密です!
実は、こちらの絵柄の版下を、皆さまにお見せすることができるのです…
ARアプリをインストールし、
絵柄面が全体に入るようにスキャンしていただくと…
このように貴重な木版の版下原稿がご覧いただけます!
坂井の伝統的な美術印刷と、
新しいARという技術のコラボレーションですね!素敵!
もちろん、皆さまが作られる印刷物にも
このようなARを仕掛けることができますよ~
ご興味がある方は是非ご相談ください!
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ブログ更新担当のひとり言
AMやFMやARや・・・
難しい言葉がいっぱいで大混乱。笑
もっと勉強しなければついていけないな、と、
こっそり反省しておりました。
皆さま、2018年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!
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随時更新しております!よろしくお願いいたします!
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